昨日、平成31年4月30日で「平成」の時代が終わり、本日から「令和」がスタートしました。
新しい時代を迎えることは、新年を迎えること以上に嬉しい気持ちになりますね。
新元号の令和の典拠や令和という言葉に込められたメッセージについて、TV、ラジオ、新聞、ネットなどで一番情報が溢れている時期ですので、僕自身に対する備忘録を兼ねてこのページでまとめてみました。
Contents
令和の典拠
令和の典拠は万葉集の歌です。
初春令月
気淑風和
梅披鏡前之粉
蘭薫珮後之香
【出典】
「万葉集」巻五、梅花の歌三十二首并せて序
令和の典拠となった万葉集の歌の読み方(ふりがな)
僕自身、読めない漢字が多いので、敢えて全部ひらがなにしてみました♪
しょしゅんのれいげつにして
きよくかぜやわらぎ
うめはきょうぜんのこをひらき
らんははいごのこうをかおらす
令和の意味
令(うるわ)しく平和を築いていく
2019年5月1日 日本経済新聞朝刊10面より転載
僕は「令」を「うるわしく」と読むことを知って、「令」という言葉に対して美しさや清らかさのイメージが持てました。日常的に遣う「令」という漢字は「命令」という意味に近いイメージがありますので、随分大きな違いですね。
また、「和」という言葉は、平和が連想されますが、以下の解釈もできるそうです。
「みんなで一緒に」
「みんなで協力して」
2019年5月1日 J-WAVE放送
新元号「令和」の考案者について
中西進・大阪女子大学名誉教授が、新元号「令和」の考案者とされています。
※御本人は自分自身の発案であるという明言は避けています。令和の意味である「令しく平和を築いていこう」というメッセージは考案者とされる中西教授のコメントから取り上げました。
梅と蘭が表す意味
出典とされる万葉集の歌の後段では、梅と蘭の2つの花が出てきます。
梅はもともと女性を表しており、蘭はもともと男性を表しているそうですが、
女性も男性もこれらの花のように美しいだけでなく、徳があるということも表しているそうです。
男女問わず、自分が持っている才能を発揮して皆で何かを作り出していくということを意味していると解釈されています。
初春の令月にして、気淑く風和らぎ〜の作者
太宰帥(だざい そのち=長官)の大伴旅人と言われています
万葉集をもっと知りたい方向けに
万葉集って、小学生や中学生の歴史で習ったものの、「歌はほとんど知らない」という方も多いと思います。僕自身そうです。
折口信夫(おりぐち しのぶ)著の「口訳万葉集」は、貧乏だった折口氏が29歳の時に「万葉集が小学生の子供にもわかるように」との思いで著した本だと言われています。
漢字原文ではなく、漢字仮名交じり文で『万葉集』の歌を読めるようにし、さらに口述によって、声の世界で歌を味わわせるという、画期的な試みを初めておこなっています。
「万葉集」を広く日本で愛読される大古典として普及させた名著です。
せっかくの改元のタイミングですので、この本で万葉集に少し触れてみたいと思います。
コメント
令和のことを調べていたので助かりました。
お役に立ててよかったです。