11月中旬に晩秋の奥日光に行ってきました。
目指したのは、小田代原(おだしろがはら)。
最初の予定では、赤沼自然情報センターからハイブリッドバス(低公害車)で、小田代原まで向かう予定でしたが、次のバスが来るまで30分ぐらいあったので、赤沼駐車場から歩いて小田代原まで向かうことにしました。
結果的にはバスを使わずに、歩いて大正解でした。
紅葉も終わりに近づいたシーズンだったこともあって、観光客はほとんどおらず閑散としており、誰ともすれ違うことなく、誰にも追いつくこともなく、小田代原までのハイキングを楽しめたからです。
小田代原の美しい景色は、いろんなサイトで紹介されていますので、そちらにお譲りしますが、私が感動したのは、小田代原に到着するまでの360°どこを見渡しても、松の木と笹の葉が一面に広がる静寂なエリアです。
歩いている時に聞こえる音は、自分の息遣い、足音、リュックサックの擦れる音だけです。
そして、たまに立ち止まると、、、
ひたすら、静寂が続きます。
鳥のさえずる声や動物の音も何もありませんでした。
たまに、風が吹くと、笹の葉が擦れる音が、かすかに聞こえるぐらいの静寂です。
あとは、自分の呼吸する音や、まばたきした時の音が聞こえるぐらいです。
そんな静寂です。
なんて贅沢なんでしょう。。
昼間に外の空間でこれだけの静寂を味わうことができたのは、人生で初めてです。
途中で何度も立ち止まって、この静寂を味わいました。
松の木と笹の葉だけが一面に広がる空間を独り占めして、「何の音もしない」という贅沢を存分に味わうことができました。
次に小田代原に来た時にも、同じような静寂が味わえる保証はどこにもありませんので、この散策コースを歩いてる最中は、「今この瞬間を大切にしよう」と心から思いました。
実は、この記事は「何度も行きたい小田代原」というタイトルにして書き始めたんですが、おそらく同じシチュエーションには「二度とならない」んですよね。
なので、タイトルを「小田代原の静寂は極上の贅沢 一期一会」に書き換えました。
次に行った時は、
こんなに天気が良くないかもしれない。
大勢の観光客で混雑してるかもしれない。
動物の声で静寂を味わえないかもしれない。
そもそも、もう一度ここに来れるかどうかだって分からないですし。。。
だから、「今この瞬間を大切に生きる必要があるんだ」っていうことを、小田代原までの美しい景色と静寂が与えてくれた感動体験で、気づくことができました。
貴重な示唆を与えてくれた、小田代原(までの散策コース)に感謝です。