エーハイムの外部フィルターからガラガラ異音がした時の原因と対処方法

DIY
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水槽のろ過フィルターで有名なエーハイム

我が家の水槽ではエーハイム2213が約20年稼働し続けています。20年間でインペラースピンドルをそれぞれ1回交換しただけで、最後に交換してから既に10年近く経過しています。

 

エーハイムの外部フィルターは耐久性が抜群に高いので、滅多なことでは壊れません

 

ただし、この10年間を振り返ってみると、ガラガラと異音がしたり、水槽のシャワーパイプからほとんど水が出ない状態となって、「そろそろ寿命かな?」と感じたことが何度かありました。

いずれの場合もフィルターやホースを掃除することで異音がなくなり、再び静かな状態に戻りました。

外部フィルターから異音がした時の原因究明で大切なのは、トラブルの原因を突き止めていく順番です。

なぜならトラブル対処の順番を間違えると
壊れていないのにインペラーやスピンドルを買って損する
・何度も水を抜いたりホースをつなぎ変えたりしてムダな労力を使う
ことになってしまうからです。

最悪なのは、
「不用意にインペラーをポンプ内から取り外して、あなた自身がインペラーやスピンドルを折って余計な出費を作ってしまうこと(=自分で壊してしまうこと)
だと思います。

そんな精神的・金銭的ショックを避けるために、このページではエーハイム外部フィルターの異音トラブルの対処の仕方を紹介します。

エーハイムの外部フィルターから異音がした時に最初に確認すること

それは、一番最小の系(システム)で運転テストして
異音が出るか?
・水が流れるか
をテストすることです。

「一番最小のシステムで運転する」というのは、ポンプ単体で運転することを指しています。

実際にテストを行う時は、洗面台やバケツに水を張ってテストします。

上の写真の中心部分(吸い込み口)に水が浸るように洗面台(※)かバケツに水を張ってテストを行います。

ポンプ単体でテストして異音がしない場合は、ポンプ内部のインペラーやスピンドルの状態を確認する意味がないことになります。

逆に、ポンプ単体で運転しても
「ガラガラと異音がする」とか、
「水が全然流れない」
ということですと、ポンプ本体か、インペラー、スピンドルが壊れているということになりますので、ここで初めてポンプの中身を開けてインペラーやスピンドルの状態を確認することになります。

 

※ポンプを運転させるために電源が必要なので、僕は洗面台でテストをしています。洗面台にはドライヤーで使うコンセントがあるので便利です。

 

【注意】
ポンプ単体で運転させる時は、電源コードが水に浸からないように注意してください。故障や感電のおそれがあります。

外部フィルター単体テスト

ポンプ単体テストで問題がない場合は、少しシステムの大きさを大きくします。

先ほどは、ポンプだけでしたが、今回はポンプにフィルタを付けた状態(=エーハイム2213だけ)でテストを行います。

先ほどと同じような要領で、洗面台で水を循環させながらテストするのが簡単です。

上の写真では左側のホース(外部フィルターの下から出ているホース)が水の吸い込み口になりますので、吸い込み口の先端が洗面台に張った水に浸かるように手で押さえながらテストすると良いでしょう。

 

もし、このテストで異音が発生するのであれば、フィルター内部が目詰まりしていることが異音の原因です。

フィルターを取り出してフィルター内の詰まりを取り除いた後、再びフィルター単体でテストを行い、異音がなくなることを確認します。

 

【注意】
洗面台に水を張る時は、水槽の水を使うことをおすすめします。水道水を使ってしまうと、フィルター内に繁殖しているろ過バクテリアにダメージを与える恐れがあります。

ホース内のつまり

ポンプ単体、フィルタ単体でテストしてみて
「ポンプからの異音がなく、水量が十分にある」
ということであれば、

エーハイム外部フィルターは問題がない

という結論になります。

 

従って、くどいようですがポンプを分解してインペラーやスピンドルを確認する必要はありません。また、インペラーやスピンドルを交換しても異音を解消できません。

なぜなら、異音の発生している理由が別だからです。

 

次に疑わしいのは、

外部フィルターにつないだホースやシャワーパイプの中のつまり

ということになります。

 

水槽の汚れがホースやシャワーパイプの中に堆積して水の流れを妨げている可能性があります。
(人間の体に例えると、血管にコレステロールが蓄積して血液の流れが悪くなることと似ています)

 

上の写真のように、通常は水槽の脇に2本のホースがあると思います。

 

(a)水槽から水を吸い上げるためのホース

(b)外部フィルターできれいになった水を水槽に送り込むホース

 

暗いと汚れの状態が分かりにくいので、スマホに付属しているライトなどでホースの内部を明るくすると、ホース内部のゴミの詰まり具合が見えやすくなります。
エーハイムのホースは濃い緑色をしていますが、半透明なのでこんな時に便利です)

僕の経験でエーハイムのフィルターから変な音がした時に一番多い原因は、(a)の「水槽から水を吸い上げるホース」がゴミで詰まっているケースです。

 

ここまで書いてきた順序でテストするのが「めんどくさい」という方は、最初に全てのホースを掃除することをお勧めします
(全く論理的ではない原因究明方法ですが、これでOKとなる確率が高いからです♪)

 

ホース内のゴミを取る時は、二酸化炭素ボンベの配管で用いる耐圧エアホースが安くて便利です。数百円で買えます。

耐圧ホースだとホースに「コシ」があるので、フィルターのホースの中のゴミを掻き出すのに都合がよいです。

ポンプ単体でテストしても異音がする時

一番最初に紹介したポンプ単体テストでガラガラと異音がする場合は、ポンプ、インペラー、スピンドル、スピンドルラバーのいずれかが壊れています。

このタイミングで初めて(※)ポンプを分解して中の状態を確認します。

※どうしても最初にポンプの分解をしたくなりますが、最初にお話しした通り、インペラーやスピンドルは簡単に壊れるので、不用意に分解しない方がよいです。

特に、スピンドルは少し力を加えただけで折れることがありますので慎重な作業が必要です。

インペラーを取り出す時は、できるだけ中の軸(スピンドル)に力が加わらないようにインペラーだけを指先で真上に持ち上げて取り出します。

間違っても、スピンドルを使ってインペラーを取り出そうとしてはいけません。

スピンドルに横方向の力が加わって折れてしまうからです。
また、スピンドルを固定しているスピンドルラバーを傷つけてしまうこともあります。

↑インペラーを取り外せたら、スピンドルを真上に「そっと」抜きます。

仮にインペラーやスピンドルが折れていた場合は、この段階で気づきます。

 

なお、ポンプ単体テストで異音が発生したのにインペラーやスピンドルに異常がない場合は、以下の2つのケースが考えられます。

(1)スピンドルラバーの破損
(2)ポンプそのものの故障

(1)の場合はスピンドルを購入すると付いているゴムを交換するだけでよいですが、(2)の場合は外部フィルター本体を買い替えることになります(滅多にないと思いますが。。)

エーハイム外部フィルター 異音の対処方法 まとめ

エーハイム外部フィルターの異音の対処方法(トラブルシューティング)のまとめを記しました。

・不用意にポンプ内部を分解しない(自らの手でスピンドルを折ることを避けるため)
・まずはポンプ単体テストから
・続いて外部フィルターの単体テスト
・ホースやシャワーパイプ内部の汚れ

最後に

最近はスマホに動画撮影の機能が付いているのが当たり前の時代となりました。

ですので、ぜひ「正常な時」の音や水流の状態(水の流れの強さ)を撮影しておくことをおすすめします。

元の正常な状態に戻せたのかどうかを確認する時に役に立つはずです。

 

【参考】
エーハイム サブフィルター
・ろ過槽の容量を増やす
・メインフィルターに入る前の一次ろ過(物理ろ過)
・パーツの部分利用
など、エーハイムのフィルターの中では安くて用途が広く重宝しています。

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