川口技研から販売されている、
雨の日や花粉の多い日など、室内に洗濯物を干す時に重宝する物干し竿です。
梅雨の時期もめちゃくちゃ重宝しています。
上の写真のように、使わない時は天井近くにコンパクトに収納できるのが気に入っています。
ホスクリーンを天井に取り付ける際は、付属の取付ネジ5本を天井に打ち込むだけですので作業内容としてはシンプルです。
ですが、ホスクリーン自体の重さと洗濯物の重さを合計すると20kg近い重量になりますので、「相当」しっかり取り付けないと、頭上に落下して大きな事故につながり危険です。
このページでは、僕が自分でホスクリーンを取り付けた時の方法をお伝えします。
ホスクリーンに限らず、天井に重たい物を取り付けたいとお考えの方の参考記事にもなると思います。
天井裏の構造 野縁(のぶち)
上の写真は
自宅を建設している最中に、あちこち写真をとりまくっていた中の一枚を探してきました。
天井裏は上の写真のように野縁(のぶち)と呼ばれる細長い木の骨組みでできており、野縁に石膏ボードを打ち付けて壁紙を貼ると、最初の写真のような天井が完成します。
ホスクリーンを天井に設置する時は、ホスクリーンの取り付けねじを野縁に効かせるように打ち込むことが最大のポイントです。
なぜなら、野縁がない場所に取付ねじを打ち込むと、取付ねじは石膏ボードにしか効いていないことになります。石膏ボードには重量物を支えるだけの強度がないので、ほんのわずかな荷重がかかっただけで取付ねじが抜け落ちてしまうからです。
ホスクリーンのように重たい物を取り付ける場合は、大きな事故につながります。
野縁の取付間隔(ピッチ)
上の写真はホスクリーンを付けた天井とは別の階の天井裏の写真です。
ホスクリーンをつけた天井裏を直接見ることができなかったので、別の場所の施工状態を参考にしました。
おそらく同じような感じで全ての天井が施工されているはずだと考えたからです。
ホスクリーンを付ける前に、野縁用に使っている木材の幅寸法と、野縁から野縁までの間隔(ピッチ)を知っておくことで、取り付けネジを取り付ける場所の目安ができます。
僕の家の場合は以下の通りでした。
・野縁のピッチ:303mm(30.3㎝)
・野縁の幅寸法:40mm(4cm)
多くの木造住宅では、303mmピッチか、455mmピッチで野縁が作られていると思います。
部屋の中から天井の野縁の場所を探し出す方法
野縁の間隔(ピッチ)や野縁の幅寸法の目安が付いたので、室内に戻って野縁の場所を探し出します。
この時に使う道具が、下地キャッチです。
プラスチックの円筒状のケースの中に、針が付いているだけのシンプルな構造の道具です。
今回の工事のように、天井裏の野縁の場所を探し出したい時に重宝します。
下地キャッチを天井に押し当てると、下の写真のように針が出てきます。
針は石膏ボードだと簡単に貫通しますが、野縁に当たると手ごたえを感じますので、これによって野縁のある位置を探し出すことができます。
下地キャッチを使って天井裏の野縁を探す手順
ホスクリーンを取り付けようとしている場所を正確にマークするために、マスキングテープを天井に貼ります。
天井にマスキングテープを貼っておくと、下地キャッチで見つけた野縁の場所を鉛筆で書きこんでも壁紙を汚すことが無くなるメリットがあります。
上の写真は、1㎝弱の間隔で下地キャッチの針を差し込み、手ごたえを感じた(=野縁がある)場所を鉛筆で丸印を付けた様子です。
ちょっと見えにくいのですが、4か所鉛筆で丸を付けています。
ホスクリーンの取付ネジは、できるだけ野縁の中心(センター)付近に付けたいのですが、一か所毎に取付ネジの位置を決めてはいけません。
僕の買ったロングサイズのホスクリーンは取付ネジを付ける場所が5か所ありますので、全ての取付ネジが野縁のほぼ中心付近になるような位置を探すことがポイントです。
例えば、ある取付ネジは野縁のど真ん中に来ていたとしても、別の取付ネジが野縁の端付近となってしまうと、野縁の端付近に取り付けたネジは十分な強度が出なくなる恐れがあるためです。
従って、5本全てのネジが野縁の中心から5mm以内の場所に取り付けられるような位置を探すことが大切です。
下の写真の場合は、鉛筆で丸印を付けた4つの〇の中の左から2番目の中心付近が取付ネジを付ける場所の候補となったため、そのポイントを下穴を開ける位置としてペンで記しています。
取付ネジ設置用の下穴開け
ホスクリーンの取付ネジは、5mm×50mmのかなり頑丈なネジです。
このネジをDIY素人の僕が天井に対して垂直に打ち込むためには、下穴処理が必須です。
また、下穴処理によって野縁が割れることを防止することもできます。
いつも使っているインパクトドライバーに穴あけ用のドリル(3.5mm)を付けて、下穴を開けました。
下の写真は下穴開けが終わったところで、マスキングテープをはがしている様子です。
ここまで作業が進むと、80%ぐらいは完成したようなものです。
いつもDIYを行う時に感じるのですが、主となる作業よりも事前準備の作業の方が「圧倒的に大切」で時間がかかります。
今回の場合は取付ネジを止める作業を行う前の処理として、過去の写真から野縁の場所を調べたり、下地キャッチで地道に野縁を探す時間が全体の作業時間の80%ぐらいのウェイトを占めています。
取付ネジを止めて設置工事は完了
初めてネジを打ち込む場所や、初めて使う種類のネジの時は、僕はいきなりインパクトドライバーを使わずに、まずは自分の手の力でドライバーを使ってどの程度のネジの効き具合なのかを確かめます。
自分の手の力を使うことによって、無理なトルクでネジを取り付けることがないかを確認できるからです。
また、野縁に十分取付ネジが効いているかどうかも、ドライバーの手ごたえで確かめることができます。
ホスクリーン自体結構重たいので二人で作業した方が楽ですが、一人でも十分取り付けることができます。
ホスクリーン本体に、仮止め用のダルマ穴が1か所空いているからです。私自身、一人で取り付けました。
上の写真は、仮止め用のダルマ穴に取付ネジ1か所を引っ掛けただけの状態(=超危険!)で撮影したものです。
取付ネジを付けるために下穴を開けた場所が、本体の穴の位置とずれていないかを確認してから、残りの取付ネジを付けていきます。
一気に取り付けが進むので、今回の工事の中で一番楽しい瞬間でした。
無事取り付け完了
以上で、川口技研製
ホスクリーンの全長が1740mmありますので、結構たくさんの洗濯物が干せそうです。
梅雨のシーズンだけでなく、ほぼ一年中活躍しますね。
工事の所要時間は2時間ぐらいでしたが、5本の取り付けネジを野縁のセンター付近に打ち込む方法を考える時間が結構かかりました。
実はこの
このページをご覧の皆さまの参考になったら嬉しく思います。
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