ポリカの二重窓を上の写真のようにぴったりの寸法になるように施工するのは、意外と難しいです。
なぜなら、各部材の厚みやポリカ窓をレールに出し入れする時の余裕となる寸法を考えておかないといけないからです。
このページでは、ポリカ板を使った二重窓をDIY(Do It Yourself)で制作する時のポイント(コツ)をお伝えします。
窓の内側の寸法に対して、ポリカ板やカブセを何mmに切ったらよいかお悩みor検討している人の参考になるように、僕が実際にポリカ板やレール部材を切断した時に使った図面も紹介します。
ちなみに下側のレールの部分を拡大するとこんな感じです。
上の写真のようにピッタリの寸法に収めるには、窓枠の高さよりも、ポリカ板の縦の寸法を少し短くする必要があるので、このあたりがDIYする時のコツの一つとなります。
同じように「カブセ」も、ポリカ板よりも少しだけ短くする必要があります(下の写真)
理由はポリカ板の縦の寸法と全く同じ長さにしてしまうと、上下のガラス戸レールと干渉するからです。
ポリカ板で二重窓を作る時に必要なもの(部材)と買い方のコツ
僕は自宅の9か所の窓を二重窓にしたので、合計すると結構費用がかかりました。
ポリカ板やレール部材などの合計で25,000円ぐらいです。
ですが、窓1つ分の値段に換算すると、3,000円ぐらいです。
窓を二重にすることによって外気温の影響を受けにくくなり、冬だけでなく夏も電気料金を抑えられましたので、約1年で元が取れました。平均で約2,000円/月の節約です。特に昨今は電気料金の単価が上がっていますので、どんどん効果が積みあがっています。
ポリカ板
これがないと二重窓のDIYは始まりませんね♪
ポリカ板の代わりにプラダン(プラスチック製の段ボール)も使えます。
プラダンは軽くて加工しやすい(女性の力でもカッター等で簡単に切れます)のですが、耐久性が今一つで、3年ぐらい経つとボロボロになってきますので、あまりお勧めしません。
一方でポリカ板はプラダンに比べると耐久性も強度もありますし、見栄えもきれいです。
ポリカを買ったあとで気づいたのですが、UV(紫外線)カットはポリカ板の意外な機能でした。
僕が購入したサイズは、1,820mm×910mm×4.5mmのポリカ板です。
我が家の窓はこんなに大きくないので、もっと小さいサイズのポリカ板でも良いのですが、複数の窓をポリカ板の二重窓する場合は大きいサイズのポリカ板をカットして使った方が、たくさん取れて経済的です。
1枚2,480円で購入してきました。
僕の家の近くのホームセンターは、運搬用の軽トラを無料で借りられるサービスがあり重宝しています(上の写真は軽トラの荷台の上にポリカ板を積んだ状態です)
同じサイズのポリカ板はamazonや
Amazonの場合は300×450mmのサイズが合わせ買いの対象商品となっていることがあるので、少しお得ですね。
やはりポリカの耐久性は抜群ですね。2年経った今でも、全く劣化していません。プラダンにしなくて良かったです。
光モール ホワイトガラス戸レール5上 2000mm
ポリカ板で作った窓を左右にスライドさせる場合、ガラス戸レールを使うと便利です。
ガラス戸レールを使わずにポリカ板を窓にはめ込むだけでも二重窓はできますが、ガラス戸レールを使うことをお勧めします。
ポリカ板をスムーズにスライドさせて開け閉めできるようになることと、見栄えも良くなるためです。
また、あなたがこれから作ろうとしている二重窓の横の寸法が1,000mm以上ある場合は、2,000mmの光レールを買うことをおすすめします。
例えば、二重窓の横のサイズが1,200mmの時に、1,000mmのガラス戸レールを購入すると、1,000mmでは足りないので、足りない分の200mmを付け足すことになります。
付け足す時にガラス戸レールの継ぎ目の部分に段差ができないように施工しないと、ポリカ板をスライドさせる時に引っ掛かってしまうからです。
ところが困ったことに、近くのホームセンターでは2,000mmのガラス戸レールは売っていなかったので、ポリカ以外の資材は楽天
光モール ホワイトガラス戸レール5下 2000mm
光モール ホワイトガラス戸レールには、上部用のレールと下部用のレールがあります。
下部用のレールは、上部用のレールに比べると高さが低くなっています。
僕が購入した光モール ホワイトガラス戸レールの高さをノギスで実測すると、以下の通りでした。
光モール ホワイトガラス戸レール5上:10.0mm
光モール ホワイトガラス戸レール5下:4.8mm
ポリカ板を切断する時は、ガラス戸レールの高さを考慮することが大切です。
窓枠の内側の寸法と全く同じ寸法にしてしまうと、ポリカ板がガラス戸レールに当たってしまい、レールにはめられなくなってしまうからです。
ホワイトカブセ 5.5mm×1820mm
カブセの使用目的は以下の通りです。
・ポリカ板の端面を保護する
・ポリカ板が反らないようにする
・ポリカ板の開閉時に、端面の鋭利なポリカ板で手を切らないようにする
・窓を美しく見せる
ということで、カブセにはいろいろと効果がありますので、ケチらずに購入することをおすすめします。
ポリカ板の二重窓の図面
それでは、僕が実際にポリカ板で二重窓を作った時の図面を紹介します。
まずポリカ板を取り付けようとしている窓の内寸(内側の寸法)を測ります。
窓枠は必ずしも長方形の形をしていない場合もあるので、四辺の長さ(できれば対角線も)を測定しておいた方が無難です。
僕の家の窓は幸い長方形の形をしており、窓の高さは左右どちらも905mm、横の長さ(間口)は上下どちらも1135mmでした。
ポリカ板の切断図面
ポリカ板の縦の長さ:
窓枠の寸法ー5mmでちょうどよかったです。
今回の例では、
905-5=900mmということになります。
ポリカ板の縦の長さを5mm短くする理由は、ホワイトガラス戸レール下の高さをかわすためです。
ポリカ板を窓の内寸と全く同じサイズに切ってしまうと、取り付ける際にホワイトガラス戸レール下とぶつかってしまい、取り付けに苦労します。
できなくはありませんが、ポリカ板を曲げながらレールに入れる必要がありますので、結構大変です。
ポリカ板の横の長さ
窓枠の寸法÷2+15mm
今回の例では、
1135÷2+15=582.5mmとなりますが、四捨五入して583mmに切断しました。
横方向の長さを2で割った長さに15mmを加えた理由は、ポリカ板を引き戸にした場合に、窓の中央付近で重なる部分ができるように考慮したからです。
合計で30mmの重なりができます。
左側のポリカ板と右側のポリカ板の重なる部分が全くないと、冬場は冷たい空気がすき間から流れ込んできますので、多少重なるように施工した方が良いです。
カブセの切断図面
カブセの切断寸法は
ポリカ板の縦の長さー10mmにすると、上下のレールと干渉せず、ちょうど良い感じになります。
今回の例では
900-10=890mmということになります。
カブセの長さがポリカ板に対して上と下でそれぞれ5mmずつ短くなります。
ホワイトガラス戸レールの切断図面
ガラス戸レールの切断寸法は窓の内寸と同じでよいです。
今回の場合、窓枠の上も下も1135mmでしたので、同じ長さに切りました。
ポリカ板の二重窓のイメージ図 まとめ
全てのパーツを窓枠に収めた図を描くと、下のようなイメージになります。
窓の高さ方向の寸法に着目すると、窓枠の高さ寸法に対して、ポリカの縦寸法が5mm短く、さらにカブセの寸法はポリカの縦寸法よりも10mm短くすると、ちょうどよい収まり具合になります。
横方向の寸法に着目すると、ポリカ板は中央付近で重なる部分が必要ですので、「重ねしろ」を考慮したサイズにポリカ板をカットします。
ポリカ二重窓 購入品リスト
ポリカ二重窓を作る際に必要な部材のリストをまとめて紹介します。購入する時期によって価格が上下しますので、安いタイミングで買えるといいですね。
ポリカ板
通販でポリカ板を買う場合はかなり高額ですのでご注意ください。(ご自宅の近くにホームセンターがない方向けです)
ガラス戸レール
上部と下部でレールの高さが異なります。
カブセ
ポリカ板で指を切ることを予防したり、ポリカ板の強度を上げたり、見栄えを良くしたりするので、MUSTではありませんが購入をおすすめします。
両面テープ
ガラス戸レールを窓枠に付ける際に必要です。強度の弱いテープを使ってしまうと、数か月ではがれてしまうことがありますので、ニトムズとか3Mなどのちゃんとしたメーカーのものをおススメします。
キレイにはがせるテープは賃貸住宅にお住いの方におススメです。
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