お店で
「ドライブレコーダーをどこに設置しますか?」
「ドライブレコーダーの取り付け位置はどこがお好みですか?」
などと聞かれた時、あなたはどちらを選択しますか?
一般的には僕の取り付け方と逆の位置の
「バックミラーの左側(助手席側)に付けて下さい」
と依頼するケースが多いと思います。
なぜなら、ドライブレコーダーをバックミラーの左側に設置すれば、運転手の視界の妨げになりにくいと考えるからです。
ですが、僕はあえてバックミラー右脇の運転席側に取り付けました。
このページでは、僕がバックミラーの右側(運転席側)にドライブレコーダーを取り付けた理由を解説します。
ざっくりと理由をお伝えすると、ドライブレコーダーの操作や動作確認をしやすい位置に設置するためです。
ドライブレコーダーを取り付ける目的
ところで、あなたがドライブレコーダーを取り付ける目的は何でしょうか?
「事故の瞬間を記録する」
「他人から変な言いがかりや因縁をつけられた時の証拠にする」
等々、ドライブレコーダーを取り付ける目的があると思います。
その目的に合った位置にドライブレコーダーを設置するという視点でさらに考えてみます。
ドライブレコーダーの録画の仕組み
ドライブレコーダーは”衝撃を検知した時”にその前後何秒間の映像を上書きしないエリアに保存(※)してくれる機能があります。
ですが、ドライブレコーダーが衝撃を検知しない時は、あなたが操作をしない限り録画を上書きするエリアに保存し続ける仕組みになっています。
ドスンと車や人などにぶつかれば、ドライブレコーダーの衝撃を検知するセンサーが作動して、自動的に事故の発生前後の数秒〜数10秒間を上書きされない保存用のフォルダに保存してくれます。
ですが、ドライブレコーダーが衝撃を検知できないような事故であったり、あなたの前後を走っている運転手が降りてきて言いがかりをつけてきたような時は衝撃そのものがありません。
従って、あなたがドライブレコーダーを操作しない限り、その映像は上書き可能な領域に録画されてしまいます。
このようなドライブレコーダーの持つ動作特性を理解していないまま、事件や事故の後に運転を続ける(正確にはドライブレコーダーの電源が入った状態が続く)と、保存しておきたい映像が何時間後かには別の映像に上書きされてしまい、肝心の証拠映像が無くなってしまいます。
(※)安価な機種ですと、この機能自体の信頼性が低いものもあります。
運転席からドライブレコーダーの操作や動作確認がしやすいことが大切
不幸にも、記録に残したい事件や事故に遭遇してしまった時に、
「運転中であっても簡単に操作できる位置にドライブレコーダーを設置しておいた方が良い」
というのが、僕がドライブレコーダーをバックミラーの右脇(=運転席側)に付けている理由の一つ目です。
「この瞬間の動画は保存しておきたい!」という時に、すぐに保存ボタンが押せるかどうかがポイントです。
僕が購入したドライブレコーダーは写真を撮る機能もついていますが、手の届きにくい位置にドライブレコーダーを設置してしまうと、いざという時にドライブレコーダーを操作して写真を撮ることは不可能に近い気がします。
【追記】
昨日、ドライブレコーダーの表示が何となくいつもと違うことに気づきました。
事故が発生した時に録画する領域(イベント領域)のメモリ残量が少なくなっている注意喚起の表示が出ていたからです。
「事故を起こしたわけではないのに何故?」
と思って、録画されていたファイルを確認して納得しました。
スピードのある状態で段差を超えたりした時に、事故の衝撃だと検知して上書きしない領域(イベント領域)に動画を保存していた様子です。
イベント領域は事故の内容を保存する領域なので、通常の録画領域と異なり、容量が満杯になっても上書きされません。逆に言うと、満杯になるとそれ以上録画できないことになります。
従って、イベント領域の容量が満杯の状態に気づかずに運悪く事故に遭遇してしまうと、肝心の事故の映像がイベント領域に保存されないことになるところでした。
改めて、ドライブレコーダーを運転席側に付けておいて良かったと思いました。
助手席側に付けていると、ドライブレコーダーの画面が視野に入らないので、ドライブレコーダーが起動した時の表示の違和感に気づかなかったのではないかと思ったからです。
バックミラーの右脇に付けるとドライバーの視界を遮るのではないか
一方で、ドライブレコーダーをバックミラーの右脇に付けてしまうと、
「運転する時に視界に入って邪魔くさい」
「運転手の正面左前方の視野を遮る」
という反論があるかも知れません。
確かに、視界に入ります(笑)
ですが、安全上の問題はあまり発生しないのではないかというのが僕の見解です。
なぜかというと、ドライブレコーダーをバックミラーの右脇に付けた時に遮られる視野は、前方正面上部の範囲が中心となるからです(図1)
正面から車や人が来たりしている時であれば、ドライブレコーダーが取り付けてあったとしても十分見えます。
逆にバックミラーの左側にドライブレコーダーを取り付けた場合は、左側の視野の一部が隠れてしまうことがある(※)ので、左側から飛び出してきた車や人に対する反応が遅くなる可能性があり、個人的にはこっちの方が気になります(図2)
(※)ドライブレコーダーがバックミラーで完全に隠れてしまう位置でしたら、ドライブレコーダーが新たに作り出す死角はないことになるので問題ないのですが、「操作しにくい」「起動時の画面を確認しにくい」という問題は依然として残ります。
ドライブレコーダーの設置に関するまとめ
・いざという時に操作しやすい位置にドライブレコーダーがあることが大切
・運転席側に設置すると最初は邪魔くさく感じるが、すぐに慣れる。気になるような死角は生まれない
・むしろバックミラーの左側に設置した時にできる死角がある場合は注意
・3か月に一度ぐらいはドライブレコーダーを使ってみることも大切(いざという時に使い方を忘れていると役に立たない)
コメント
ドライブレコーダを買ってきてどこに付けようかと迷っていたので大変参考になりました。私も運転席側に付けようと思います。
有難うございます。
コメントありがとうございます。僕の記事が参考になった様子でうれしく思います。
ご意見に100%賛成です!
「右側に付けると視界を妨げる」という説を述べる人がよくいらっしゃいますが、右側正面じゃなくて右側上部に取付けるので、何が妨げられるのか理解に苦しみます。
コメントありがとうございます。その通りですよね。ドライブレコーダーは上部に取り付ける訳ですので、視界を妨げられる感覚が僕にもありません。
やはり、ドライブレコーダーの日々の点検(メモリが満杯になっていないか、エラー表示されていないか)をしやすく、いざという時に操作しやすい場所にあった方が良いと思っています。