靴屋さんにかかと部分の修理をお願いすると、何千円もかかってしまうので、なんとかして自分で直したいとお考えの方の参考になればと思います。
下の写真は2年半ほど前に買った革靴です。週に2〜3回ぐらい履いていますので、日数が経つと徐々にかかとがすり減ってきますね。
DIYの修理後は、こんな感じになりました。多少段差が見えますが、踵が復活しました(^^)
今回のDIYは、すり減った踵に修理用のパテを塗るだけですので、比較的簡単にできます。
この修理によって、さらに1年ぐらいは履けるようになりますので、満足度が高いです♪
実は1年ちょっと前にも修理をしたことがあるのですが、どうしても1年も経ってしまうと修理のコツを忘れてしまいます。
そこで、今回は皆さまにご紹介するとともに、自分の備忘録としても、カカト修理の方法(コツ)を残しておきたいと思います。
すり減った靴のカカトを修理する時に準備するもの
私が準備したものは、以下の2点です。
- 補修用のパテ
「セメダイン シュードクターN ブラック」 - マスキングテープ
マスキングテープはどんなものでも良いと思います(費用を節約するなら、セロハンテープでも良いかも。。)
パテを付ける前の事前準備
最初に靴のかかと付近をブラッシングして、かかとの汚れを落とします。
その後、上で紹介した「シュードクターN」に付属しているヤスリをかけて、パテがよく付くようにします。
次に、パテをかかとに沿って付けるために、プラスチックの薄い板をかかとに付けます。
この白いプラスチックの板も「シュードクターN」に付属しているので、便利ですね。
この板を靴に取り付ける際に気をつける点は、ツルツルしている面を内側(パテが接触する部分)にすることです。
プラスチックの板がツルツルしている(=平滑)ことによって、パテが乾いて剥がした時に、側面の部分が美しく仕上がります。
ちなみに、青いテープはマスキングテープです。私は自宅に有ったものを使いましたが、セロテープでも代用が利くと思います(ちょっと剥がれやすいかな。。)
【2019年12月追記】
新しいやり方ですと、上の写真ではプラスチックの板が上過ぎます。
パテを盛り付けた時に靴を側面から見て「ツライチ」になるように、カカト側面のプラスチックの板を貼った方が良いです。
いよいよパテ付け
さあ、ここからが本番です。
靴のかかとのすり減った部分にパテを付ける時は、付属のプラスチック製のヘラを使います。
ヘラを使う時の「コツ」は以下の3点です。
1.パテに隙間ができないように、奥までパテを押し込む。ただし、力を入れすぎない。パテの弾力を感じながらパテを押す感じ。
2.ヘラを使う時は、一方向に弧を描く感じで動かす。そうすることで、表面がキレイに仕上がる。
3.たまに横から仕上がりを見て、かかとが平らになっているかを確認しながらパテを平らに盛る。
乾燥時間は十分に取りましょう
パテに付いている説明書では、24時間程度乾燥させればOKって書いてありますが、私の感覚では2日間ぐらい乾燥させたほうが良いと思います。
特に冬の季節は乾燥に時間がかかります。
表面は乾燥していても、中まで乾燥していないうちにプラスチックの板を剥がすと失敗します。
プラスチックの板に乾燥していないパテが付いてきてしまうんです。
実は私は乾燥不足で失敗してしまいました。。
ブツブツと気泡のような隙間ができていますが、これは乾燥不足でプラスチックの板の方に半乾きのパテが付いてしまったからです。
仕上げ〜完成
上の写真のままですと、気泡のような隙間がプツプツできていてちょっとカッコ悪いので、付属のヘラを使って隙間にパテを埋めていきました。
最後に、はみ出した部分をハサミで切って完成です♪
もちろん、お店でかかとを張り替えてもらえば、完全にキレイに修理できますが、自宅でDIYすることで費用を大幅に抑えることが出来ます。
遠目から見れば、パテで盛った部分があまり目立たなくなります。
うん、自己満足!!
パテを使った靴のカカト修理方法のまとめ
最後に靴のかかと修理方法をまとめておきます。
作業時間
約1時間(ただし、乾燥に2日間ぐらいはかかります)
かかった費用
シュードクターNの購入費用(送料を入れると1,000円ぐらいですね)
私の場合は、1本で5足分ぐらい修理できました。
従って、1足分の修理費用は200円ぐらいです(安っ)
仕上がりの美しさを決めるポイント
- 下準備。いわゆる下地処理です。ゴミを落とす、ヤスリがけ、マスキングなどはていねいにやった方が良いと思います。
- 何と言っても、パテの盛り付け方が全てだと思います。これは、経験しかないと思いますので、上で紹介したことを参考にして頂ければ幸いです。
- 乾燥時間は十分に。特に寒い時期は最低でも2日間は乾燥させることをお勧めします。
靴の修理用パテでは、シュードクター以外に、シューグーも知名度が高いと思います。こちらはパテを盛る時に使用するプラスチックの板が付属していませんので、百均などでプラスチックの板かクリアフォルダーなどを買ってきて作業することをオススメします。
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