ユーグレナとデンソーがミドリムシのバイオ燃料量産で提携って夢のある話ですね

2019年2月21日の日経新聞朝刊の16面に「ユーグレナとデンソー 藻由来の燃料量産で提携」という記事が小さめに掲載されていました。

注意して読まないと見逃してしまうようなサイズの報道ですが、よくよく読んでみるとすごい内容だと思います。

自動車部品で培ったデンソーの量産技術をいかし、ユーグレナは航空機などに使うバイオ燃料の生産能力を2025年に現状の二千倍にあたる25万トンに引き上げる

2019年日本経済新聞朝刊16面から一部転載

僕は思わず3回ぐらいこの記事を読み直してしまいました。

だって、

2,000倍ですよ!

今でも100トンぐらいのスケールで生産できるところまで開発が進んでいる様子ですが、一気に2,000倍まで引き上げることになると世界が変わってくるように思います。

もちろん2,000倍の生産能力を実現するためには莫大な設備投資や量産化のための高度な技術が必要となってくることが想像できます。

ですが、それ以上に大量生産できるようになると製造コストを大幅に下げることが期待できます。実際に飛行機の燃料として採用されるためには、商用ベースでペイできるコストで製造した安定した品質のバイオ燃料を、大量に航空会社に供給する必要がありますよね。

従って、今回ユーグレナ社がデンソーと提携するという話は実用化・商用化に向けてとても期待できる内容ではないかと思います。



ユーグレナとはミドリムシのことです

会社名のユーグレナはミドリムシの学名から来ています。ミドリムシって言うと中学校の理科の授業で出てきたぐらいの理解しかしていませんでしたが、ユーグレナの創業者の出雲さんの書籍を読んで、ミドリムシの壮大な可能性について初めて知りました。

植物と動物の間の生き物で、藻の一種でもあるミドリムシは、植物と動物の栄養素の両方を作ることができる。その数はなんと59種類に及ぶ。

しかも体内には葉緑素を持つため、二酸化炭素を取り入れ、太陽のエネルギーから光合成を行うことができる。すなわち、CO2削減という意味でも、救世主となりうる。

さらにそれだけではなく、ミドリムシが光合成により作り出し、大寧に蓄えた油を石油と同じように精製すれば、ロケットやジェット機の燃料として使えるバイオ燃料が得られる。

食料、栄養、地球温暖化、エネルギー。これら途方もない問題は、ミドリムシが解決するのだ。

出雲充 著「僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。」
はじめにより一部転載

ミドリムシを人工培養することの難しさは「ミドリムシが美味しすぎる」が故に、他の微生物があっという間にミドリムシを食べ尽くしてしまうことに起因しています。最初は月産「耳かき1杯」のレベルから人工培養をスタートしたので、バイオ燃料として大量生産をすることなど「夢のまた夢」でした。

それが、ここ数年間の間に急速に開発が進み、今回のデンソーとの提携まで話が進んだわけです。

人工培養したミドリムシを使ったバイオ燃料で、飛行機やロケットが飛ぶなんて夢のある話ですね。人類のエネルギー問題を救う可能性を秘めています。



ユーグレナの社長の出雲さんの人柄に好感が持てます

「僕はミドリムシで世界を救うことに決めました」の第6章に書かれている出雲さんのエピソードを読むと、出雲さんの人柄を感じられます。

最初にリスクをとってくれた人々への感謝
⇒「だからこそ、ミドリムシが海の物とも山の物ともつかない段階で、リスクを取ってくれた人たちには、一生足を向けることができない」

上場と、仲間たちへの想い
⇒「僕のカバンの中には、ユーグレナの仲間の写真がいつも入っている。それも出資してくれた企業に対する感謝の念と同じ気持ちだからだ」

出雲充 著「僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。」

第6章より一部転載

ミドリムシの人工培養という極めて難しい量産技術の確立だけでは、今回のデンソーとの提携の話はなかったように思います。

出雲さんの人柄から

「この人に賭けてみよう」

「この人と一緒に仕事をしてみたい」

という同志が徐々に集まってきた結果だからではないかと思うからです。

僕も何らかの形でユーグレナを応援したいと考えて、今回の報道を契機に記事として取り上げた次第です。

今現在のユーグレナの業績は決して良い状況ではありません

ユーグレナ社の売上構成を調べてみると、現在はミドリムシを活用した機能性食品や化粧品など、ヘルスケア関連商品の売り上げが100%です。

(amazonのレビューで4.9点というハイスコアを獲得している商品があります。)

逆にこのページの本題のバイオ燃料による売上はありません。

バイオ燃料の実証プラントを建設するための投資が64億円もかかっており、今期は大幅な赤字の状況です。

だからこそ、デンソーとの提携はデンソーの持つ量産技術だけでなく、ユーグレナ社の資金面でも非常に大きな意味を持つのではないかと思います。

ミドリムシを活用した機能性食品

ミドリムシには59種類もの栄養素が含まれますので、機能性食品として人類の生活に必要な栄養素をとても効率よく摂取することができます。

  • ビタミン類
  • ミネラル類
  • アミノ酸類
  • 不飽和脂肪酸
  • その他

例えば、牛肉には十分なビタミンCが存在せず、植物は魚がもつDHA(ドコサヘキサエン酸)を合成する遺伝子を持っていません。つまり植物は植物固有の栄養素を作り、動物は動物固有の栄養素を作っているため、人間は様々な種類の食物を摂取する必要があります。

ところが、ミドリムシは体内に葉緑素を備えており、光合成を行って植物性の栄養素を作り出します。それと同時にミドリムシは自ら動く性質をもっており、動物性の栄養素も作ることができます。

なので、ホリエモンも出雲さんからミドリムシの話を聞いた時に「ミドリムシが培養できるようになったら、宇宙空間や他の惑星で人間が生活できるようになるかもしれないな」と述べているくらい、食品や機能性商品としてのミドリムシは人類を救う可能性があります(「僕はミドリムシで世界を救うことに決めました」P.91)

世間でもユーグレナの機能性食品が認知され始めており、現在のユーグレナ社の重要な販売アイテムとなっています。

ミドリムシを使ったバイオ燃料プロジェクトが成功するまでの間、ユーグレナ社の経営が安定するように、僕は微力ですが応援したいと思います。



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今日のユーグレナの株価はストップ高でした

デンソーとの包括的な提携の発表が株式市場において好感された様子で、2月21日は終日ストップ高で張り付き、前日比100円高の755円で取引を終了しました。

生産量が2,000倍になったら、株価も2,000倍になるという単純な話ではないと思いますが、2025年に向けて夢を買うつもりでユーグレナに投資するのも有りかと思います。

※週明けの2月25日は32円安の736円となっています。株価の動き方はよく分かりませんね。。



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