熱中症の事故から自分の子供を守る為に親ができること

全国的に猛暑日が続いており、学校の活動中に熱中症となった児童や生徒の事故が報道されていますね。

豊田市では7月17日に小1の児童が熱中症で亡くなっています。

亡くなったお子様のご家族の皆さまに、心からお悔やみ申し上げます。

昨日(7月18日)は東京都練馬区の高校の体育館で集会中に熱中症になった生徒がいたり、本日(7月19日)は北海道北斗市の高校でも熱中症による重症患者が出ている様子です。私の推測ではありますが、これだけ熱中症に関する報道がされているということは、実際には相当な数の熱中症患者が発生していると思います。

安全管理でよく出てくる言葉の「ハインリッヒの法則」を思い出します。一つの重大災害の影には数百の「ヒヤリ・ハット」の事例が隠れているという法則です。

私も娘を持つ親として、自分の子供が熱中症で最悪のケースが起きたり、重症となったりしないかをとても心配しています。私だけでなく、子供を持つ親であれば学校の熱中症対策がどこまで講じられているかを案じられている方も多いのではないでしょうか?

このページでは、熱中症を予防する目的で、私が学校に運動会の中止を要請した時の体験記をお伝えいたします。

巨大な慣性力が働くことの怖さ

Yahoo!防災速報のアプリをスマホにインストールされている方にとっては、

「熱中症の危険あり 運動は原則中止」

というメッセージは、7月に入ってからは毎朝の挨拶文のように届くようになりましたね。

でも、この文章もう一度書きますけど

「運動は原則中止」って書いてあるんですよ。

ですが、学校では普通に体育の授業もありますし、クラス対抗の競技大会や運動会、スポーツ大会が「普通に」開催されているように見えることに対して私は違和感を覚えます。

では、なぜこのような警告を無視してまでも、学校では体育の授業が行われたり、運動会やスポーツ大会が開催されるのでしょうか?

それは、一度決めたことに対して大きな慣性力が働いているからだと思います。

普通、学校で行われる運動会や体育祭はいつやるかが何ヶ月も前から決まっていますよね。

児童や生徒たちは運動会や体育祭に向けて、一生懸命練習したりクラス別のTシャツを作ったりして準備しますよね。

親も子供のために弁当の用意をしたり、会場設営を手伝ったり、何日も前から会社に休みを申請したりして、運動会やスポーツ大会に向けて準備をしますよね。

そうすると、誰も「スポーツ大会を中止しよう」と言えなくなるんです。。。

私は、これを「巨大な慣性力」だと考えます。

一度、運動会やスポーツ大会が計画されると、熱中症を危ないとは感じていながら、

「やめよう!」ということを言えなくなるんですね。

大きな物体が慣性の法則で動き続けるかのごとく、運動会やスポーツ大会は猛暑の中でも開催され、悲劇が起きてしまうのです。

私は勇気を持って学校に電話して運動会の中止を要請しました

Yahooニュースを読んでいると、熱中症による事故が起きた記事に対して、「どうして学校は屋外での活動を中止しなかったのか?」というコメントに対する賛成の声が多いと思いました。

事故が起きた後で学校を批判するのは簡単ですし、そのコメントに対して「いいね」と言うのも簡単なんです。

ですが、これだけ報道されていても毎日熱中症による事故が起きているのは、上述した通りの「大きな慣性力」による理由だと確信し、私は勇気を持って学校に運動会の中止を要請しました。

メールやSNSがコミュニケーションの主要な手段となっている時代において、学校にこのような趣旨の連絡をするのはとても勇気が要りました。

果たして、学校側が聞く耳を持ってくれるのだろうか?

「もう明日の運動会のことですから、いまさら中止できません」と言われるのが関の山かとも思いました。

ですが、私は学校に連絡してとても良かったと思っています。

なぜなら、結果として学校は運動会を午前中の涼しい時間帯だけに限定し、午後以降の活動を中止する決断を下してくれたからです。

熱中症による事故が起きた後で学校にクレームを言うより、事前に中止の提案をする方がよっぽど精神的な負担は少ないです

もし自分の子供が学校の行事により熱中症になり、死亡したり重度の後遺症が残ったりすれば、保護者は学校に対して責任を追及するでしょう。

ですが、私の娘の通う学校ではまだ何も事故が起きていません。

あくまでも熱中症になる可能性(リスク)について言及しているだけです。

従って、学校の先生に対して感情的になる必要もなく、「高温下における熱中症によるリスク」だけに話のフォーカスを合わせることが出来ます。

炎天下で熱中症になるリスクが無いと断言する先生は皆無だと思います。

そうすると、このような天候が続く中で、しかも各地で熱中症となった事故が起きているにも関わらず、どうして運動会を行わなければならないのか?という議論を先生と行うことが可能になります。

「児童や生徒たちが運動会を楽しみにしている」

「何ヶ月も前から準備をしてきた」

「運動会を中止にしても、教師も生徒も授業を行う準備ができていない」

といった様々な理由が挙げられることが想定されますが、

「熱中症で死亡したり重症になっている児童や生徒が実際にいる」

という事実は、遥かに高い次元の判断基準であることが、改めてはっきりします。

もちろん、人命の方が大切に決まっています。

ですので、私は「運動会を決行したい」という学校や児童・生徒側の理由を十分に理解していることを伝えた上で、「それ以上に遥かに大切な子供や生徒の安全」を確保して欲しい旨を先生に伝えました。

学校側は保護者の声を待っているのかも知れません

もしかすると、教師だけで運動会を中止にするという判断を行うことは、学校側の過密な行事スケジュールや授業スケジュール等の様々な事情により難しいのかも知れません。

ですが、運動会が開催される前に、保護者から熱中症のリスクを言及されたとすると如何でしょうか?

運動会が行われる前に、保護者から中止の要請があったにもかかわらず、熱中症になった児童や生徒が発生した場合、学校は厳しく責任が追及されるでしょう。

一方で、学校には体力的に丈夫な子供もいれば、あまり体力的に恵まれていない子供もいるはずですよね。熱中症に関するリスクを考える場合においては「もっとも体力的に弱い」子供であっても熱中症にならないと判断できる水準まで気温が下がらない限り、学校側は大きなリスクを抱えることになります。

そんなことを考えていくと、学校側も、誰かが「中止にして欲しい」と言ってくれるのを待っているのかも知れませんね。

私は実名で学校に電話しましたが、匿名でもなんでもいいので、「運動会を中止にして欲しいという要請があった」という事実が大切なのだと思います。

だって、「中止にする必要はない」という合理的な理由はどこにもありませんから。

「当校ではこの暑さでも誰も熱中症になりません」と断言できる教師はいないはずですからね。

一人の親の意見が幼い子どもや生徒の命を救う可能性があります

長い文章を読んで頂き、ありがとうございました。

学校にこのような内容の電話をするのは勇気がいりますし、「何で私が言わなきゃいけないの?」と思うかも知れません。

ですが、熱中症に関するリスクを誰も学校側に訴えなかったせいで、今日も全国のあちこちで熱中症となった子供がいるという事実を思い出してください。

明日はあなたのお子さんが炎天下の中で人命に関わる大きなリスクにさらされるんですよ。

あなたのたった一本の学校への電話が、幼い子どもや生徒の命を救う確率を上げます。

私自身の体験では、学校の先生は非常に真摯に私の要請を聞いてくださり、実際に運動会の中止の決断をしてくれました。

炎天下での運動会やスポーツ大会の開催に違和感を持った時は、ぜひ事前に学校の先生に申し入れてみて下さい。

学校の先生は何か問題があると報道されるケースばかりですので、本当に可哀想そうです。

いい先生だっていっぱいいますし、多くの先生は普通の「ヒト」で紳士的ですよ。

ですから、普通に話せばチャント分かってもらえます(少なくとも私は理解してもらえましたよ)

今日はこんなところで♪

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