あなたが自宅に設置しているルーターがマルウェアなどのサイバー攻撃を受けることによって、パソコンやインターネットの接続に問題が生じる可能性があります。
2月26日(土)19:00のNHKのニュースで、ロシアのウクライナ侵攻のニュースを見ていた時に衝撃が走りました。上記の報道があったからです。該当するルーターは日本国内に10万台以上ある様子です。
ルーターって何?
ルーターなんて買ったことないから、我が家には関係ないよね♪
って思われた方、ちょっと待ってください。他人事ではありません。
自宅のパソコンでインターネットが見られる環境の方は、かなりの確率でルーターが設置されているはずだからです。
ルーター自体を買った記憶は無いかも知れませんが、auひかり、ソフトバンク光、Yahoo ADSLなどのインターネット回線をプロバイダーと契約している方は、自宅にモデムやルーターを設置しているはずです。
家庭用ルーターはこんな形をしています。本体が白い場合もあります。弁当箱ぐらいのサイズのものです。
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ルーターがサイバー攻撃を受けるとどんな問題が起こり得るのか?
サイバー攻撃を受けた時にあなたが受ける可能性のある損害は、以下の2点に大別されます。
パソコンが今まで通り使えなくなる可能性がある
以下のようなことが起こると困りませんか?
- WindowsやMacなどが起動しない。何度も再起動を繰り返す。
- あなたの作った文書や、あなたが撮った写真などのファイルを保存しているフォルダが開けない。または、突然パスワードを要求されるようになる。
- インターネットのお気に入りが別のページのリンク先へ書き換えられる。
- インターネットに接続しても、悪意あるページにしかアクセスできなくなる。
など、いろんな意味でパソコンが今まで通り使えなくなるリスクがあります。
個人情報や大切な情報が盗まれる可能性がある
こんなことが起きても困りますよね。
- 銀行口座やクレジットカードの番号やパスワードなどの情報を盗み取られる。
- 個人情報を盗み取るための悪意あるアプリを勝手にインストールされる。
- あなたのパソコンに付いているカメラやマイクが勝手に使用される。使用できなくなる。
あなたの家のルーターがサイバー攻撃に弱い理由
それは、あなたの家に設置されているルーターが古いからです。
個人的な感覚となりますが、5年以上経っているルーターだとしたら危険度は相当高いです。
ルーターを製造しているメーカーは、ルーターのファームウェアをインターネット経由で更新することで、ルーターを最新の状態にしています。ファームウェアはルーターを動作させるためのソフト(アプリ)だと考えれば良いでしょう。
また、ファームウェアの中には、セキュリティの機能を高めるアプリも含まれていますので、ファームウェアを更新することによって、そのルーターの安全性が高まるようになっています。
ですが、メーカーは古いルーターのファームウェアの更新をずっと継続することは事実上できません。なぜならファームウェアの開発・維持コストがかかるためです。
従って、古いルーターを使い続けると、最新のセキュリティの状態を保てなくなるため、サイバー攻撃に弱い状態となっている可能性が高まるのです。
古いルーターを使っている場合に何をすればよいのか?
あなたの家に設置されているルーターが古い場合、新しいルーターに変えることを強くお勧めします。
下に記したのは、新しいルーターに変える方法の一例です。
新しいルーターに買い替える
家庭用のルーターは、1万円前後のものが多く販売されていますので、買い替えを検討してみるのが一番手っ取り早いでしょう。
ただし、ルーターの知識があまりない方ですとどの機種を買えばよいか分かりにくい点がデメリットです。
インターネットのプロバイダーを変える
例えば、Yahoo ADSLを使っている方は、10年以上前の古いルーターを使っている可能性がありますので、セキュリティ的にはかなり危険な状態です。
そんな方は、この機会に他のインターネット回線に契約を変えれば、新しいモデムやルーターを入手できます。ルーターを無料でもらえるケースも多いです。
また、光回線を使用されている方でも、auひかりからソフトバンク光へ乗り換えるとか、逆にソフトバンク光からauひかりに乗り換えたりすることで、比較的新しい高速ルーターを入手できます。
ルーターの取り扱いが苦手な方ても、プロバイダーから送られてくる接続マニュアルに沿って設定すれば古いルーターを交換できますし、あなたの家で使えないルーターを間違えて買ってしまう心配がない点などがメリットです。
また、解約違約金の補填やキャッシュバックキャンペーンを常時している点もメリットですね。
ただし、プロバイダーを乗り換える時は工事に立ち会う必要(※)があったりするので、少し面倒な点がデメリットです。
いずれにせよ、ロシア、中国、北朝鮮などからのサイバー攻撃のリスクを最小限にするために、一刻も早くあなたに合った方法で古いルーターから新しいルーターへ変えることを検討しましょう。
※「工事立ち合いが嫌だ」「時間がない」という方には、SoftBank Airという選択肢もあります。
参考サイト
横浜国立大学とゼロワンが共同で開発したマルウェア検査サービスもNHKのニュースで紹介されていましたので、リンクを貼っておきます。(外部サイトに移行します)
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