我が家の2階バルコニーのフェンスは天然の木を使って造作したものです。
施工してから8年ほど経過し下の通り色褪せてきたので、施工してもらった工務店に塗装工事を相談したところ、70,000円ほどの見積もりでした。
「うーーん、ちと高い。。」
私にとって70,000円という金額は高額ですが、冷静に考えますとペンキ代以外に、塗装職人さんの日当や工務店の経費などがかかりますので、このくらいの金額になるのは仕方ないですね。。
もちろん、プロにお願いすれば美しい仕上がりになることは間違いないですし、ペンキを塗っている最中に自分が2階のベランダから落ちてケガをするリスクもなくなるでしょう。
ですが、
「自分でペンキ塗りをやってみたい!!」
という衝動を抑えきれませんでした♪
現在、ゴールデンウィーク中ということもあり、暑すぎず寒すぎず、DIYするには絶好の気候です。
ということで、このページでは
色褪せた木製バルコニーフェンスをDIYで塗装補修した時の体験記を紹介します。
ウッドデッキの塗装や、隣家との境界に立てる木製フェンスの塗装の参考にもなると思います。
塗装後はこんな感じに仕上がりました。ウォルナットの色が落ち着いた雰囲気を醸し出してくれています♪
ウッドフェンスの塗装補修をDIYする時に使ったペンキは「キシラデコール」です
まずは、塗装工事の下調べです。
一番最初に気になったのは、「どんなペンキを使うか?」ですね。
ホームセンターでペンキコーナーを見てみると、ピンからきりまでいろんな種類のペンキが販売されています。
有名なメーカーのものもありますし、ホームセンターのPB(プライベートブランド)のペンキも売っています。
もちろん安いほうがいいのですが、一度ペンキを塗ったら、最低でも2〜3年は色褪せないようなものがいいですよね。
できれば、5年ぐらいは色褪せないで欲しいです♪(欲張りすぎ??)
自宅を建ててもらった工務店の担当者から、我が家のフェンスは
「キシラデコール」
というペンキを使っていると、聞いていました。
いろんな種類のペンキを検討したのですが、結局はキシラデコールを買うことにしました。
我が家のベランダの木製フェンスは8年間もノーメンテでこれたという実績もありますから信頼性がありますしね。
4リットルのキシラデコールはホームセンターで買おうとすると1万円ぐらいしますが、楽天やアマゾンなどの通販サイトでは、送料を入れて8,000円ぐらいが相場です。
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ウッドフェンスの塗装用ペンキはキシラデコールにして正解でした
実はDIYの塗装を考え始めてから実際にキシラデコールを購入するまで、2年ぐらいかかっています(笑)
他のメーカーのペンキですと、キシラデコールの半額以下の価格で販売されているものも多数ありますし、本当に自分で綺麗にペンキ塗りができるのだろうか?という不安もあったからです。
ですが、思い切って通販サイトの画面をポチッと押してキシラデコールを購入しました。
今回の「木製フェンスペンキ塗りDIY」の中で一番高い買い物となりました。結果としては、「キシラデコール」を選んで大正解だったと思います。
理由は以下の通りです。
キシラデコールはペンキがサラサラして塗りやすい。よく伸びる
自分が想像していたペンキに比べると粘性が低く、ペンキが引っかかる感じがしなかったので、施工が楽でした。
ペンキって言うと、もっとドロドロしたものではないかと思っていたのですが、サラサラしていて水のような感じです。
キシラデコールを使うと、初めて塗装した素人のDIYにしてはムラなく美しく仕上がる
塗装色はウォルナットを選択したのですが、塗装後2日ぐらいして乾燥が進むと、とても落ち着いた色合いになってくれたので満足しています。
目立つようなムラが無いので、上手く塗れた感じがします。
※この辺りは自己満足の世界ですので、話半分ぐらいで聞いてくださいね♪
(最初に紹介した完成後の写真を見て頂いてもお分かりの通り、素人DIYっぽく色ムラがあります。。)
ウッドフェンスのペンキ塗りで重要な道具は「コテバケ」です
ペンキの次に大切だと思ったのは、刷毛(はけ)の選定です。
ホームセンターでペンキの置いてあるエリアに行くと、大小様々なサイズの刷毛(ハケ)が売られています。
念のため私も普通の刷毛を1本購入したものの、結果的には一度も使用しませんでした。
普通の刷毛の代わりに大活躍してくれたのが、「コテバケ」です。
ハンディクラウン INNOVAワンタッチコテバケセット 150mm 価格:505円 |
長方形のスポンジ面に塗料をつけて、木材に塗っていく道具です。今回の塗装工事ではコテバケが大活躍しました。
コテバケを使うメリットと感じたことを以下に記します。
コテバケを使うと広い面積を一度に塗ることができます
2階ベランダのフェンスにペンキを塗る作業を分解すると、こんな感じになります。
・刷毛にペンキをつける
・刷毛につきすぎたペンキをしごいて落とす
・塗る場所まで、はしごで登る
・フェンスにペンキを塗る
・刷毛についたインクが無くなってきたら、はしごを下りる
・刷毛にペンキをつける
これらの作業を繰り返しながら、ペンキを塗っていくことになるのですが、上で紹介した「コテバケ」を使うと、一度に大面積をムラなく塗ることができます。
また、コテバケはスポンジの中に結構な量のペンキを吸収します。コテバケにインクをつけた直後は塗装面に軽くコテバケを当てて塗り始め、徐々にコテバケのスポンジを木面に押し当てるようにすると、スポンジの内部に吸収されたペンキが出てきて広い面積を塗れます。
刷毛にペンキを付ける作業や、はしごを上り下りする回数が少なくて済む分、作業効率がかなり上がります。
コテバケを使うと塗装ムラが生じにくい
広い面積を一度に塗れるということは、それだけムラが生じにくいということにも繋がりますので、一石二鳥です。
コテバケで狭い部分だって塗ることができます
コテバケを少し傾けてエッジの部分を使うと、細い部分や狭い部分を直線的に塗ることもできますので、普通の刷毛の出番がありませんでした。
ウッドフェンスのペンキ塗りをDIYする際に購入した物
今回のペンキ塗りを行うにあたって、私が購入したグッズの集合写真を撮りましたので、ご紹介します。
・キシラデコール
・INNOVA ワンタッチコテバケ
・ミガキロンZ
・防曇レンズ(作業メガネ)
・刷毛(はけ)
・ペンキトレー(ペンキバケット)
・ペンキトレー(ペンキバケット)用 内容器
・布コロナマスカー
・養生用テープ
・ペイントうすめ液
ミガキロンZ
FUJI STAR(三共理化学) ミガキロンZ粗目 粗目 1枚 価格:193円 |
「ミガキロンZ」は、ペンキを塗る前の下準備として、木の表面の汚れや古くなった塗装を落とす目的で使うものです。
私は車のバンパー補修のDIYの経験があって、このサイト内でも紹介していますが、塗装は下地処理の良し悪しで、仕上がりの90%ぐらいが決まるのではないかと思っています。
どんな塗料を購入しても、説明書きに必ず
「塗装面の汚れをよく落としてから塗装してください」という趣旨の事が書かれていますよね。
当たり前のような注意書きですが、大切なことだと思っています。
この商品は、ナイロン製の不織布に研磨剤が入った商品で、雑巾の半分ぐらいのサイズのものです。
ヤスリ(サンドペーパー)と同様に研磨剤の粒子のサイズによって、粗目から極細目まであります。
今回の下地処理の目的は、8年間の間に木製フェンスの表面についたゴミや劣化したペンキを落とすことが主ですので、粗目のミガキロンZを用いました。
ウッドフェンスをDIYで塗装補修する手順
それでは、実際の塗装補修の手順を紹介しますね。
私のような素人ですと、「いきなりペンキを塗りたい!!」という衝動に駆られやすいです。
ですが、「ペンキを塗りたい気持ちをグッと抑えて」地味な下地処理を行うことが、塗装やペンキ塗りの成功確率を上げるポイントだと思います♪
塗装面が荒れていたり汚れていたりすると、その部分の塗料の付き方が変わり、それがいわゆる「塗装ムラ」となるからです。
ウッドフェンスの表面についた汚れ落とし
先ほど紹介した「ミガキロンZ」を使って、木目に沿って表面のゴミを落としていきます。
それほど力を入れなくても、細かい木の粉や劣化したペンキなどが大量に飛散します。結構目に入ってきて痛いですし、ペンキが劣化してできた粉が体に入るのは健康上良くない気がしたので、私は保護グラスを使いました。
保護グラスはそれほど高価なものではないですので、自分の目を保護する目的で購入することをお勧めします。花粉対策や非常時にも使えますので、何かと便利ですよ。
下に紹介した保護グラスは楽天ランキング1位となっていますので、おすすめ商品の一つだと思います。
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ちなみに、私は近くのワークマンで300円程度の防曇レンズと呼ばれている作業用のメガネを購入しました。
最近、ワークマンは新聞、雑誌、個人のHPでよく取り上げられるようになりましたね。もともとは工事用の作業服を中心に商品を展開していましたが、山登り、バイク、トレッキングなどのアウトドア系に「ワークマンの機能的で丈夫な商品が使える」という口コミ情報で一気に人気が出てきました。
ワークマンの通販のサイトもかなり充実してきましたが、若干垢抜けない感じのところに親近感を持ちます♪
このページで最初にご紹介したウッドフェンスの写真は、一通りミガキロンZで木材の表面をキレイにした後の写真です。
さあ、待ちに待ったペンキ塗りですね。
とはいきません。。
仕上がりや片付けの効率を上げるためのマスキング処理
ペンキを塗る前のもう一つの大切な作業が「マスキング」です。
マスキングとは余計な場所にペンキがつかないようにするための処理ですが、これも下地処理と同様に地味な作業ですので正直めんどくさいです。
私はマスキング処理を若干サボってしまったせいで、壁やバルコニーの床などにキシラデコールを付けてしまいました。
キシラデコールは吸収されすいので、薄め液を使ってもビクともしないぐらい落ちないんです。
ですのでマスキング処理はサボらずにちゃんとやりましょう♪
また、キシラデコールは水のようにサラサラしていますので、跳ねやすいです。予期せぬところまで飛んでいきます。特に隣家と近接しているようなご家庭では、ご注意くださいね。
蛇足ですが、服には多かれ少なかれキシラデコールがつくと思います。汚れても良い服で作業しましょう♪
いよいよウッドフェンスにキシラデコールを塗っていきます
さあ、ここからが一番楽しい作業です。
コテバケにキシラデコールを付け過ぎると、コテバケを立てた時にボトボトと落ちてきますので、適度にコテバケをしごいてから、木目に沿って塗っていきます。
比較的我が家のウッドフェンスは木目が凸凹していて、綺麗に塗れるか心配しましたが、コテバケのスポンジ部分が木目の凸凹を見事に吸収してくれてムラなく塗ることができました。
あと、キシラデコールの匂いですが、それほどキツイ匂いではありませんでした。ですが、多少は匂いがします。
私は作業中に隣家の人と顔を合わせたので、「少し塗料の匂いがして済みません」と一言伝えておきました。こういうコミュニケーションって大切ですよね。
GWの前半に最初の塗装を行いましたので、GW後半に2度塗りしたいと思います。一度缶を開封してしまうと、蓋をしても溶剤成分が揮発しやすくなるので、できるだけ短期間で使い切った方が良いと思います。
ウッドフェンスのペンキ塗り初心者(=私)の失敗例
今度作業するときの備忘録を兼ねて、私の失敗例(トラブル事例)を紹介しますね。
皆様のお役に立てますと幸いです♪
キシラデコールが跳ねてベランダの床を汚した
これは、作業開始直後に発生したアクシデントです。キシラデコールはもう少しドロドロしたペンキだと思っていたのですが、意外とサラサラした液体でしたので、注ぐ際にパシャパシャと跳ねてしまいました。
また、4リットル缶に付けたベロの向きが悪くて、缶の底面を伝ってキシラデコールが床にポトポトと何滴か落ちてしまいました。
キシラデコールを小分けする時は汚れても良い場所で作業するか、下にダンボールなどを敷いたり、床をマスキングした方が良いと思います。
私はキシラデコールがこぼれた時に、近くにあった発泡スチロールの箱を慌てて持ってきたのですが、溶剤成分で発泡スチロールの箱が溶けてしまいました。。
キシラデコールが飛び散って壁を汚した
ベランダ付近の外壁のマスキングが不足していたせいで、壁にキシラデコールを付けてしまいました。
ベランダの真下にはペンキが垂れるだろうと考えてマスキングしていたのですが、ベランダの横の壁にはペンキが飛ばないと考えてマスキングをサボっていました。
ですが、思わぬ方向にペンキは飛んでいきます♪
特にコテバケにペンキをつけた直後は、コテバケのスポンジに大量のペンキが吸収されています。従って、塗り始めは結構ボトボトとインクが垂れてきます。その垂れたインクが地面に届く前に風で飛ばされて、あっちこっちについてしまうという失敗です。
私の場合は自分の家を汚しただけで済みましたが、隣家が近い場合は、マスキングを広範囲にすることを強くお勧めします。
ウッドフェンスの下地処理が不足していた場所は若干色ムラが出てしまった
このページで紹介しているDIYは、2階のベランダのフェンスの塗装です。2階のベランダから外に手を伸ばして下地処理できる部分も有ったのですが、大部分はベランダに外からはしごをかけて下地処理を行いました。
自立できるはしごがあれば良かったのですが、我が家には立て掛けるタイプのはしごしかないので、バルコニーのフェンスにはしごを立て掛けると、立て掛けた部分はどうしても下地処理が甘くなります。
注意しないと分からないぐらいの色ムラですので、十分許容できる範囲に入っていますが、次回以降は改善できるポイントの一つです。
ウッドフェンスの塗装補修をDIYでする方法のまとめ(道具編)
この2つを使えば、それなりの完成度が期待できると思います。
・キシラデコール(塗料)
普通のペンキに比べると高価ですが、色の美しさ、耐久性には実績・定評があります。
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・コテバケ
一般的な刷毛(はけ)を用いた場合と比べて、作業効率の高さや色ムラなく塗れるかメリットは大きいと思います。
ハンディクラウン INNOVAワンタッチコテバケセット 150mm 価格:505円 |
ウッドフェンスの塗装補修をDIYでする方法のまとめ(作業編)
作業する際のポイントを2つ紹介します。
・下地処理(塗装する木材表面を綺麗かつ平滑にする処理)
木材表面にに付いているゴミや劣化したペンキになどを綺麗に剥がすことによって、塗装後の美しさが変わってきます。
キシラデコールを塗る時間と同等かそれ以上の時間をかけるぐらいのつもりで、しっかり下地処理をしましょう。
・マスキング
「必要ない部分に一切ペンキをつけない」為にはマスキングが必須です。キシラデコールはサラサラの液体で飛び跳ねやすいので、広めにマスキングしてから作業しましょう。
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