BMWのディーゼル車で広範囲にわたるリコールが2023年7月26日に発表されています。
僕が調べた限りでは、169,782台のBMWのディーゼル車がリコールとなっています。
一方、先日厚木のパチンコ屋で火災がありました。
BMWのディーゼル車が出火元との報道はありませんが、火災の原因となった車種が非常に気になるところです。
なぜなら、今回のBMWのリコールはあまりにも範囲が広いからです。
念のためと考えて国土交通省HPでリコール届出一覧表を確認したところ、恐ろしい事実が判明しました。
なんと、BMWディーゼル車のリコール対象車のうち38件に不具合があり、そのうち4件も事故（火災、怪我人なし※）ありと書かれていたからです。
BMWのリコールが全く報道されていないのは不気味ですね。。。どうしてこういう人命に関わる可能性のある大切な情報をマスコミは報道しないのかな。。。
このページでは2023年7月26日に発表されたBMWのディーゼル車のリコール内容や、僕がカスタマーサービスに問い合わせて得た情報や感じたことなどについて紹介します。
※国交省HPの資料はとても分かりにくい表記だと感じました。2つの解釈ができるからです。
①BMWの当該車種で4件事故があったが、火災も怪我人もない
②BMWの当該車種で発生した4件の事故は火災で、怪我人はない
BMWディーゼル車のリコール内容
「最悪の場合、火災に至るおそれがある」という文言が何とも不気味です。
国土交通省へのリコール届出番号は、外-3622です。
基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因
ディーゼルエンジンの排気ガス再循環装置（EGR）モジュールにおいて、耐久性の検討が不十分のため経年変化により冷却水が漏れるものがある。その場合、排気ガスに含まれる煤が冷却水と混合して排気ガス再循環装置（EGR）モジュールの内部に堆積し、高温になった堆積物がインテークマニホールドに流入し付着して、インテークマニホールドが溶損する可能性がある。最悪の場合、火災に至るおそれがある。
BMWホームページ リコール情報詳細より抜粋
BMWのホームページには何も書かれていませんが、国土交通省のHPでは既に4件も事故が発生している（火災、怪我人なし）ことが書かれていますので、BMWのホームページのリコール情報だけをみて安心しないで下さいね。
BMWのホームページでは4件の事故について何も開示されていないので、BMWがこれらの事故を意図的に隠ぺいしていると思います。
BMWリコール検索
BMWのディーゼル車を保有している方は、ぜひご自身の車が該当しているかどうか調べてみてください。
なお、リコール検索をする際は車台番号が必要となります。車検証を手元において検索するとよいです。
BMWディーラーのリコール対応が遅すぎる（人命を軽視しています）
7月26日に上記のリコールが発表されていますが、8月24日現在、僕には何の連絡も来ていません。
僕は別の情報ルートから偶然今回のリコール情報を知ったのですが、通常であればリコールのことを知る由もありません。
ある日突然、自分の車が燃え出してしまったら…と考えるととても恐ろしくなります。
大切な車が燃えること自体、大きなショックですが、さらに延焼して自宅が火事になるかも知れません。乗車中に火災が発生すれば、大切な家族の命を奪うかもしれません。
このような恐ろしさのあるリコールにも関わらず、リコールの発表から1か月経ってもBMWから何の連絡も無いのは如何なものかと思います。人命を軽視しています。
そこで、カスタマーサービスに問い合わせてみました。
カスタマーサービスに問い合わせても何も解決せず
なぜかというと、「ダイレクトメール（郵便物）が到着するのを待ってください」という定型的な回答しか得られなかったからです。
従って、具体的なリコール作業の予約や納期についての回答は何も得られませんでした。
（どうやら、そのダイレクトメールにリコールに対する今後の対応について記載される様子ですので、届いたら別途紹介します）
僕としては、リコールの発表から1か月近く経ってもBMWから何の連絡がないことに業を煮やしてカスタマーサービスに問い合わせしたのですが、ムダな時間となりました。
カスタマーサービスの担当者は「エンジンオイルや冷却水の漏れがなく、警告灯が点灯していなければ今まで通り車を使っても問題ない」と言ってましたが、本当にそれだけで安全が担保されるのか？？と思ってしまいます。
BMWのディーゼル車だけで4件も事故を起こしておきながら、どうしてこんな悠長なことを言ってられるのかとも思います。
いつ自分のBMWが燃え出すか分からない状態で乗り続けることに対する精神的な苦痛は非常に大きいです。訴訟してもよい案件に思えてきます。
BMW側の勝手な論理（安全を軽視したメーカー）
BMWの安全に対する意識はこの程度なのか？と耳を疑ってしまいました。
なぜかというと、
「今回のリコールは件数が多く事務処理に時間がかかっているため、お客さまへの案内が遅れています」
という話がカスタマーサービスの担当者からあったからです。
は？？
って思いませんか。
リコール件数が多くて事務処理に時間が掛かるなら、短期的に人員をたくさん雇って処理すればよいだけのことです。
カスタマーサービスの話は、「BMWでは本リコールを最優先事項として取り組みません」と言ってるようなもんです。
なぜなら、それだけの人員を雇うつもりも無さそうでしたから。。。
そもそも何の事務処理に時間が掛かるんでしょうね。全くIT化されていない会社なのかも知れません（皮肉たっぷり）
BMW カスタマー・インタラクション・センター リコール専用ダイアル
ちなみにリコール専用ダイヤルはこの番号です。
0120-954-018
年中無休
運営時間 平日 9:00 – 19:00 / 土日祝 9:00 – 18:00
＊ 自動車検査証（車検証）またはリコール（無償修理）のご案内をお手元にご用意いただくと、スムーズな対応が可能です。
BMWディーゼル車 リコール対象車種名
率直に言って、今国内を走っているBMWのディーゼル車は全てリコール対象なのではないかというぐらい、今回のリコールは広範囲にわたっています。あとMINIもリコール対象となっています。
最後にリコール対象車種名（通称名）を挙げておきます。
あなたがBMWのディーゼル車を保有しているのであれば、今回のリコールに該当する可能性が極めて高いと思います。
年式や型式などの詳細は、BMWのリコール等検索ページにアクセスしてご確認ください。
BMW 118d
BMW 218d Active Tourer
BMW 218d Gran Tourer
BMW 320d ｸﾞﾗﾝﾂｰﾘｽﾓ
BMW 320d
BMW 523d
BMW 523d ﾂｰﾘﾝｸﾞ
BMW 740d xDrive
BMW 740Ld xDrive
BMW 840d xDrive ｸｰﾍﾟ
BMW 840d xDrive ｶﾌﾞﾘｵﾚ
BMW 840dx ｸﾞﾗﾝｸｰﾍﾟ
BMW X1 xDrive18d
BMW X3 xDrive20d
BMW X3 M40d
BMW X5 xDrive35d
BMW X6 xDrive35d
BMW X7 xDrive35d
MINI Cooper D
MINI Cooper SD
MINI Cooper D 5 Door
MINI Cooper SD 5 Door
MINI クーパー D クラブマン
MINI クーパー SD クラブマン
MINI クーパー D ｸﾛｽｵｰﾊﾞｰ
MINI クーパー D ｸﾛｽｵｰﾊﾞｰA4
MINI クーパー SD ｸﾛｽｵｰﾊﾞｰA4
MINI Cooper D
MINI Cooper SD
MINI Cooper D 5 Door
MINI Cooper SD 5 Door
コメント
自分の乗ってるMINICooperSDも対象でしたね～
6月にエンジン警告灯でた時にエンジン内の煤取りで12万払いました
その時にリコールのやつ見てもらってたんですがその時は部品に損壊など不具合の確認と、もしもの時炎上しないよう異常時、出力低下させるようシステムの更新しましたね
同じ箇所ですからねー今思えば最初のリコールからその場しのぎの対応じゃなく対策品へ交換するって対応したほうが良かったと思いますね
煤取り後、燃費の低下と時たまですが信号等での一時停止時の止まる直前にエンジンルームから異音がするようになっていたので来月頭にでもディーラーで見てもらうよう予約とりました
現状、リコールの部品に異常がないかも一緒にシステムと目視で確認するよう依頼しました
僕も取り急ぎディーラーに点検を依頼しました。1泊2日となるそうです。
今のうちはBMWの作戦通り？なのか周知不足な感じがしますね。おかげさまで近所のディーラーで比較的早めの点検予約ができました。
今後17万台の車の持ち主が一斉にBMWに点検を申し込むようになったら、BMWのサービス部門は破綻しそうですね。まあ実際には既に廃車になっている車もあるでしょうから、実際の点検台数は相当少なそうですが。。
いずれにせよ、通常時よりは点検台数が増えるはずなので、限られた人員で点検をこなそうとすると1件当たりの点検を簡略化する方向に進まざるを得ない気がしています。
その時にちゃんと点検してくれたのかどうかを判定できる目を持つ必要がユーザーにはありそうです。
某中古販売店の事件のせいにするつもりはありませんが、ディーラーの点検作業もどこまで信頼して良いのやら。。。