一本橋、スラローム、波状路、タイムは無視して完走だけを考えましょう。
卒検のコツは「これが全て」と言っても過言ではありません。
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本日は大型自動二輪免許(大型バイク免許)卒業検定(卒検)の日でした。
おかげさまで、無事合格できました!!
普通二輪免許の第1段階では、最初の方で補習を繰り返したので、
「本当に卒業できるのか?」
と不安になることもありましたが、僕の最終目標だった大型自動二輪免許の卒業検定にも合格できました。
過去に取得した資格の中で、合格できてこれほど嬉しい資格は他にありません。
・バイクを所有する楽しみ
・バイクに乗って出かける楽しみ
・バイクに乗る人たちとの出会い など
これからの人生の楽しみ方が格段に広がりそうな気がするからです。
大型自動二輪 卒検合格のコツ
75~85点ぐらいの得点を目指すのが卒検合格の最大のコツです。
僕の得点は75点でだったのですが、70点以上で合格ですので、僕のねらい通りの低めの得点で合格できました。
(少し慎重に走り過ぎたかなって思っています♪)
試験後の講評では、一本橋、スラローム、波状路で減点があったと検定員から聞きました。
減点の内訳は教えてもらえませんでしたが、僕の感覚では以下の通りです。
・一本橋 5点
・スラローム 10点
・波状路 5点
・その他 5点
卒検の目標は合格することです
当たり前じゃん!!って思ったあなた。
僕の真意を少し聞いてください。
卒検で合格するという言葉の中には、「高得点で合格する」という意味は一切入っていません。
そうです。受かれば良いのです。
僕たちは子供の頃から、テストの成績は100点満点で評価されることに慣れてしまっているので、ついつい高得点を狙いがちですが、そこに罠があります。
別の言い方をすると、卒検で高得点を狙いにいくことによって、不合格になるリスクが高まることを十分に理解しておく必要があります。
卒検で不合格になる理由の大半は検定中止(一発アウト)
「とにかく一発アウトにならないような走り方をする」
というのが、僕が卒検に臨んだ時の姿勢です。
一発アウトになる代表例は、以下の項目です。
- 転倒、立ちごけ
- 脱輪
- パイロン接触
- 発進不能(同じ場所でエンスト4回)
- 一時停止違反
- 優先車進路妨害
卒検中にこれらの項目に該当してしまうと、そこで検定が中止となり不合格が確定します。
各検定項目について、もう少し詳しく説明いたします。
一本橋、波状路の卒検攻略法
卒検では一本橋に乗っている最中に
「少しスピードが出てるから遅くしようか?」
などという調節は一切しませんでした。
もちろん練習ではできる限りゆっくり走る練習をしていました。
ですが、卒検でタイムを気にするあまり、一本橋から落ちたらその瞬間に一発アウト(=不合格)が確定します。
最悪なのは、一本橋の出口で前輪が渡り終えた後、後輪が脱輪するケースです。
前輪が渡り終えた時点でタイム測定は終了です。従って、その後どれだけゆっくり走っても全く意味がないのですが、後輪が脱輪してしまうと一発アウトになります。
よくあるケースだと別の教官から聞きました。
波状路も同様です。タイムは無視です。
波状路の場合は、一本橋よりバランスを失いやすく、脱輪・転倒するリスクが高いので要注意です。
僕が通っていた教習所では、2段階みきわめ直前の教習で波状路を走っただけなので、他の検定項目と比べて圧倒的に練習量が少ないこともあり、若干不安でした。
一本橋も波状路も教習中はタイムをクリアできていましたが、卒検の緊張した状態ですと何が起こるか分かりません。
ですので、スタートしたらその速度を保ちながら一気に走り切ることを考えていました。
こうすることで、一発アウトとなる確率は激減します。
1速で走りますので、スピードが速すぎるといっても規定タイムより1秒か2秒早い程度のはずです。得点に換算すると5〜10点の減点で済みます。一発アウトになることと比べたら微々たる減点です。
また、タイムを気にしてしまうと、次の検定項目への集中力が散漫になりやすいデメリットもあります。
例えば、「さっきの一本橋のタイムは少し早すぎたな。。」などと、クランクを通過している時に考えても、一本橋の減点が返ってくる訳ではないので全く意味がありません。
クランクを無傷で通過することに集中するべきですよね。
スラローム・クランクの卒検攻略法
スラロームは7秒以内で通過することが求められます。
ですが、僕は普段の教習でも7秒台で走るのが精一杯でした。
従って、卒検で7秒以内で走ることをあきらめた代わりに、パイロンにぶつからないことだけを考えて運転するようにしました。
卒検後にタイムを聞くことができなかったので正確なタイムは分かりませんが、8秒台(10点減点)だったように思います。
クランクは教習中に失敗することは一度もありませんでしたが、卒検当日は何が起こるか分かりません。
スラローム同様にパイロンにぶつけないことに気をつけながら、万が一の場合はすぐに足をつくつもりでいました(足を出していた訳ではありません)。
クランクでは、パイロン接触や転倒が一発アウト項目となるからです。
人は緊張すると早い動作になりがち
人は緊張すると、早口になったり、早い動作になりがちです。
緊張の原因となっている事象を早く終わらせたいという意識が潜在的に働いてしまうからでしょうか?
バイクの卒検においても、早く卒検を終わらせたいという心理が働きがちです。
ですが、バイクの卒検では慌てて行った動作は減点対象となるものが多いです。
少し気をつけていれば下のような減点は回避できると考えて、僕はあらかじめ手順をシミュレーションしておきました。
- 乗車(サイドスタンド、後方の安全確認、ミラーの調整などをいつもと同じ順番で行う)
- 車線変更(ミラー確認、ウィンカー、後方確認を一つずつハッキリ検定員に見せるつもりで行う)
- 交差点右左折(スピード出し過ぎ注意)
- 急制動(スピード出し過ぎ注意)
- カーブ(スピード出し過ぎ注意)
- 信号(黄色になったら止まるつもり)
- 踏切(2速に上げない)
- 降車(後方の安全確認、転ばないように降りる)
まとめてみると、改めて「ゆっくりした動作」「ゆっくり走ること」が卒検時のポイントであることがよくわかります。
スピードを出し過ぎて減点されることはあっても、スピードが遅過ぎて問題になることは(急制動・指示速度走行以外)ありません。
ですので、交差点やカーブなどの走行時は極力ゆっくり走ることをおすすめします。
交差点は10〜15km/hぐらい、カーブは20〜30km/hぐらいで僕は走るようにしていました。
ゆっくり走るのは時間稼ぎになるメリットもあります。
時間的な余裕ができると、その間に次の検定項目に対する準備ができる点がメリットとなります。
僕が通っていた教習所では、卒検前のウォーミングアップ走行ができないので、検定開始直後は特にゆっくり・ていねいに走るようにしました。
卒検の日のスケジュール
卒検の説明
教官から、合格基準(70点以上で合格)、検定中止項目(一発アウト)、減点項目などの説明を受けます。
1ヶ月前に普通二輪の免許を取った時と全く同じ説明ですので、リラックスした状態で教官の話を聞けました。
この日の卒検受検者数は、僕を含めて8人でした。
内訳は、大型2人、普通6人です。
2人の教官が4人ずつ担当することになりました。
普通二輪の免許を取った時と同様に、なぜか僕は一番最初の受検者でした。
発着点への行き方、プロテクターの装着要領などの説明を受けるのですが、これらの説明も普通二輪の卒検の時と全く同じです。
普通二輪免許を取った後ですぐに大型二輪免許を取りに来てよかったと改めて思いました。1ヶ月前に同じことをやっていますので、慣れたもんです♪
説明の最後に、卒検のコース図が渡されます。
普通二輪の時はコース図が渡された後、すぐに発着点へ移動するように促されたのですが、今日は(わずか数分ですが)コース図を覚える時間がありました。
とは言っても、僕は一番最初の受検者でしたので、すぐに卒検が始まってしまいます。
そこで、説明終了後はできるだけ早足で発着点に移動し、プロテクターやヘルメットなどの保護具の着用を済ませてから、コース図をじっくり読むことにしました。
僕が想定していたコースとはかなり違っていましたが、5分ぐらい集中することで何とか覚えられたと思います。
「教習所のコースが覚えられない」
とお悩みの方は、別記事でコース図の覚え方のコツを紹介していますので、参考までにどうぞ
卒検終了後の長い待ち時間
卒検本番の時間は10分ぐらいでした。
僕は一番最初の受検者だったこともあり、他の受検者の卒検がすべて終わるまで1時間以上待ったことになります。
この待ち時間、かなり暇です♪
同じ受検者同士で感想を話したりしましたが、それほど会話が長続きするわけでもないので時間を持て余していました。
そして合格発表へ
卒検の説明を受けた教室に再度集まるように放送がありました。
僕が通っていた教習所では、不合格者は事前に個別に呼び出されて今後の手続きなどの説明を受ける仕組みになっています。
(皆の前で不合格を言い渡されるのは嫌ですよね。教習所側が配慮しているものと思います)
なので、個別に呼ばれていないということは、この段階で
「あ、合格できたんだな」
と、自分の合格を確信しました。
本日の卒検の合格率は以下の通りです。
・大型二輪:2/2(100%合格)
・普通二輪:5/6(83.3%合格)
こうして僕は約2か月間で普通二輪⇒大型二輪と連続で免許をとることができました。
長年の夢が叶って感無量です。
僕のバイク人生がようやくスタートできました。
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